プラネックスだけが持つ「武器」とは? その1(プラネックス  志村芳希)

前回のページまではプラネックスという企業がどのようにして現在のような影響力のある企業としてのポジションを確立したのかについて、その理由を経営者の中田氏の生い立ちを振り返ることで分析してきました。中田氏はホテル事業を行う祖父や、一流商社に勤める父親、飲食業界に勤める母親という家族に囲まれその中で様々な経験をしながら成長しました。

そして、大学生時代のアルバイトで経験した夜の世界、バーでの勤務経験が中田氏のその後の人生に大きな影響を与えました。そこで今回のページでは、プラネックスという企業における経営戦略に踏み込んで、そこにおける有力な「武器」と呼べるものとは何なのかについて、詳しく解説していきたいと思っています。

プラネックスを経営する中田氏の運命を変えた人がいました。それは広告会社に勤める田中氏でした。田中氏は広告会社を経営し、同僚たちや仕事仲間たちと中田氏の働くバーによく顔を出していました。

田中氏はいつもカウンターに座り、中田氏と話をしました。そのような日々が続くうちに、閉店後にクラブに連れて行ってもらうようになったのです。

そこでは田中氏は中田氏にいろいろな話をしました。中田氏は田中氏と話をしながら、社会人の働き方を学びました。そして社会に出たら思いっきり働き、仕事の後は思いっきり遊ぶことが大切だと知りました。その時に感じたことは、プラネックスを経営するうえでも会社の方針として貫かれています。(プラネックス  志村芳希)